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原田ひ香さんの魅力とは?人気作や最新作までオススメ作品7選をご紹介!

2023年5月3日

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『三千円の使いかた』がベストセラーとなり、人気を集めている原田ひ香さん。

でも、以下のような疑問をお持ちの人も多いのではないでしょうか?

最近、よく見る原田ひ香さんの作品ってどんなジャンルを書いてるの?

原田ひ香さんのおすすめの作品はあるのかな?

そこで、今回は原田ひ香さんの作品の特徴や、おすすめの作品を7作ご紹介していきます。

原田ひ香さんの作品は何から読めばいいのかわからない人や、おすすめの作品を知りたい人に役立つ内容になっています。

原田ひ香さんは、私も大好きな作家さんです。

読了している作品の中からおすすめ作品を厳選しましたので、参考になれば嬉しいです!

原田ひ香さんとは?

原田ひ香さんは、1970年生まれで神奈川県出身です。

結婚後に独学でシナリオを独学で学び、しばらくはプロットライターとして働いていました。

2007年、『はじまらないティータイム』で、すばる文学賞を受賞し小説家としてデビューします。

原田ひ香さんの作品の特徴

女性特有の悩みや、家族をテーマにするなど、心温まる作風が特徴です。

とは言っても、癒されるだけではなく、リアリティに溢れる描写も読者に共感を与えているポイントです。

また、美味しそうな料理の描写が非常に上手なのも特徴的です。

原田さん自身、料理教室に通った経験があるほど料理が好きとのこと。

今回は、そんな原田ひ香さんのおすすめ作品の以下の7冊をご紹介していきます。

  • 『三千円の使いかた』
  • 『ランチ酒』
  • 『口福のレシピ』
  • 『東京ロンダリング』
  • 『一橋桐子の犯罪計画』
  • 『母親からの小包はなぜこんなにダサいのか』
  • 『DRY』

1冊ずつ、簡単に解説していきますよ。

『三千円の使いかた』

2018年に刊行された『三千円の使いかた』です。

本作はベストセラーとなり、2023年には東海テレビでドラマ化されました。

本作は、タイトルだけ見ると、お金の使い方や節約のハウツー本のようにも思ってしまいますよね。

お金の使い方がテーマになっていることは間違いありません。

本作は、こんな言葉から始まります。

人は、三千円の使い方で人生が決まるよ、と祖母は言った。

三千円の使いかた

本作では、御厨家の女性達のそれぞれのエピソードが連作短編集となっています。

この物語の主人公たちは御厨家の女性たちです。

  • 就職して理想のひとり暮らしを始めた次女・美帆(貯金30万円)
  • 結婚前は証券会社勤務だった長女・真帆(貯金600万円)
  • 習い事に熱心で向上心の高い母・智子(貯金100万円)
  • 花を愛でるのが好きな祖母・琴子(貯金1,000万円)

『三千円の使いかた』のあらすじや感想は、以下の記事でも詳しくご紹介していますので、合わせて読んで頂けたら嬉しいです!

『ランチ酒 ①〜③』

ランチ酒は、2017年に刊行されて以来、2019年に『ランチ酒 おかわり日和』、2021年『ランチ酒 今日もまんぷく』と、シリーズとなっている作品です。

主人公である犬森祥子は、「見守り屋」と言う風変わりな仕事をしています。

ワケアリのお客さんから依頼が来ると、大人でも子供でもペットでも、とにかく頼まれたものを寝ずの番で見守る職業です。

そんな洋子の唯一の楽しみは、仕事終わりの晩酌ならぬランチ酒。

夜中に見守り屋の仕事をする祥子にとっては、つまり朝方から昼にかけてが仕事終わりなんですね。

本作は、祥子が見守り屋をした依頼主が抱える様々なストーリーを1つずつ紹介していく連作短編集のような構成になっています。

見守りの仕事を終え、依頼主の人生や祥子自身の人生に思いを馳せながら、しっぽりランチ酒を味わうストーリーが魅力となっています。

実は祥子はバツイチで子供がいるけれど、様々な事情から子供は元夫が育てているという複雑な悩みも持っています。

  • すれ違いのステーキとサングリア
  • 怒りの唐揚げ丼とハイボール
  • 懐かしのオムライスと日本酒
  • 別れの予感のアジフライとハイボール

さらに、本作に出てくる飲食店は、実際に東京に実在する場所が多いんです。

もしかしたら、知っている飲食店だったりしたら嬉しいですよね。

食べることが大好き、お酒が大好きな人には絶対おすすめしたいシリーズです。

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『口福のレシピ』

フリーのSE兼料理研究家として働く留希子の実家は、江戸時代から続く古い家柄で、老舗料理学校「品川料理学園」を経営しています。

親の希望があって大学では栄養学を専攻したが、幼い頃から後継者の道が決まっている雰囲気や、昔からの教則本を使う学園の方針への抵抗が留希子にはありました。

卒業後は、製品開発会社にSEとして就職したものの、料理をすることは好きでした。

SNSでの発信をきっかけに雑誌からも仕事の依頼が来るようになり、料理研究家としての認知度を上げていました。 

一方、昭和2年、品川料理教習所の台所では、女中奉公に来て半年のしずえが西洋野菜のセロリと格闘していました。

季節の野菜を愛しみ、冷蔵庫の中身と相談しながら、お料理の時間をひたすら楽しむ留希子の姿はほんと素敵です。

お酒が大好きな同居人・風花のために酒の肴作りする姿なんてもう癒されました。

二人の関係性も、ほっこり。

キッチンで料理を楽しむ留希子の姿を読んでいると、

美味しそうなお料理の描写と共に、留希子の実家・品川料理学園の歴史が語られていくストーリーが面白かったです。

昭和2年を生きるしずえと、令和元年を生きる留希子の人生が、少しずつリンクしていく展開も感動モノ!

昔も今も、手間暇かけて想いを込めて作る料理は美味しいんだろうな〜、としみじみ感じました。

原田ひ香さん、本当にお料理の描写が素晴らしいですよね〜。ご自身もお料理が好きなんだろうな〜と文章から伝わってきます。

『東京ロンダリング』

マネーロンダリング。

学歴ロンダリング。

ロンダリングって時々聞くけど、

ロンダリングって…何だっけ?

と、意味をあまり理解していないまま読み始めました。

自らの不貞で離婚をし、戻るべき家を失い事故物件に住むことを仕事にした内田りさ子、32歳。失意の底、孤独で無気力な毎日を過ごしていました。

自殺した、孤独死したなどの「事故物件」。心理的にそこに暮らしにくい要因のある物件として認められており、不動産の売買や賃貸の際には、買主や借主への告知義務が発生する。そのため、次の入居者が見つからないことが多く、不動産屋を悩ませる。

ただ、業界には「告知義務があるのは1人まで」だとして、短期間でも1人でも入居すれば以後は告知をせずに済ませているケースがあるらしい。

つまり『事故物件ロンダリング』とは、事故物件をクリーニング(洗浄)して、嫌われない物件に変えてしまおうという行動のこと。

なるほど💡

「次の次の入居者」には知らせなくていいのかーー!

と、驚きのカラクリを知ってしまった気分でした!

事故物件モノと聞くと、ホラー・・?とイメージするかもしれないけど、ホラー感は全く無かったです。

それよりは、離婚して帰る家を無くした、りさ子という女性の生き様が淡々と描かれていて、切なくなるお話でした。

『一橋桐子の犯罪計画』

本作の主人公である一橋桐子は76歳。

両親を介護し、気づけば結婚もせずに老後を迎えていました。

貯金はなく、清掃のパートをしながら細々と暮らしていたのです。

同居していた親友のトモは、病気で先に死んでしまいました。

残された桐子は、自分の老後が不安になっていきます。

絶望を抱えながら過ごしていたある日、テレビで驚きの映像を見てしまいます。

収容されている高齢受刑者が刑務所で介護されている姿を。

そこで、桐子は長く刑務所に入れられる犯罪を探し始めるのです。

万引き、偽札、闇金、詐欺、誘拐、殺人。。

この世には、様々な犯罪があります。

とはいえ、他人に迷惑をかけることはしたくない・・。

桐子は、本当に犯罪に手を染めてしまうのか?

ここが楽しくてたまらないストーリーです。

高齢化社会の描き方がリアルだけど、コミカルにも描かれているので、とても楽しく読める作品です。

桐子さんの人柄も素敵なのも魅力的です。

『母親からの小包はなぜこんなにダサいのか』

タイトルがポップだけど、内容はかなり感動モノです。

親子同士でちょっとした問題を抱えていたり、様々な関係性を持っている色々な家族の、小包にまつわる物語です

  • 上京物語
  • ママはキャリアウーマン
  • 擬似家族
  • お母さんの小包、お作りします
  • 北の国から
  • 最後の小包

6つの短編集になっていて、どの話も素敵な話でした。

母が荷物を送ってくれるとき、どんな気持ちでいたのかなー?とか考えてウルウルしてしまいました・・。

親の立場でも子の立場で読んでも、ジーンとしてしまうと思います。

『DRY』

これまで、原田ひ香さんのハートフルな小説をご紹介してきました。

次にご紹介する『DRY』は、本当に原田ひ香さんの作品?と疑ってしまうような衝撃的な内容でした。

主人公の藍は、職場の上司と不倫して2人の子供を夫の元に置いて家を出てきた女性。

10年ぶりに実家に帰ると、男にだらしない母と、お金にがめつい祖母がうら寂しく暮らしていました。

結婚していた頃はタワマンに住み何不自由なく過ごしていた藍は、一気に惨めな貧乏生活に転落してしまったのです。

一方、隣の家に住む藍の幼馴染の美代子は、相変わらず独身で何年も祖父の介護をしていました。

実は、美代子が住む家にはおぞましい秘密が隠されていたのです!

これまでの原田ひ香さんの作品からは考えられない、ストーリーにとにかく衝撃でした。

原田ひ香さんの作品は、どんな人におすすめ?

原田ひ香さんの作品は、以下のような人におすすめです。

  • 美味しいご飯やお酒が大好きな食いしん坊な人
  • 家族にまつわるヒューマンストーリーを読みたい人
  • 癒し系の小説を読みたい人

おわりに

今回は、最近人気を集めている原田ひ香さんの作品に深掘りしてきました。

美味しい料理の描写が上手で、癒される描写が多いのが特徴です。

一方で、現代の社会問題にもリアルに描いているストーリー性が魅力的な作家さんです。

原田ひ香さんの作品を、これから読もうと考えている人は、ぜひ参考にしてみて下さいね!

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