ミステリー 書評

『白鳥とコウモリ』2024年4月に待望の文庫化!ネタバレなしであらすじと感想ご紹介

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『白鳥とコウモリ』は、東野圭吾さんの作家生活35年記念作品として2021年4月に発表された作品です。

東野圭吾版『罪と罰』と評価されるほどの重厚感ある長編ミステリーで、発売当初から話題となっていました。

そんな話題の人気作品が待望の文庫化!

2024年4月に上下巻の文庫として発売されました。

今回は、『白鳥とコウモリ』のあらすじや感想をネタバレなしでご紹介します。

単行本では522ページの分厚さで読む手が疲れちゃいますが、文庫本なら上下で読みやすくおすすめです。

これから読んでみようか迷っている人は、ぜひ参考にしてみて下さいね!

東野圭吾とは?

東野圭吾とは

東野圭吾さんは1958年大阪府生まれ。

大阪府立大学工学部電気工学科卒業後、エンジニアとして会社勤めをする傍らミステリー小説の執筆をしていました。

1985年『放課後』で江戸川乱歩賞を受賞したのち専業作家になります。

作家デビュー後の活躍は凄まじく、続々と人気作を生み出している超有名な作家さんです。

ストーリーの面白さはもちろん、読みやすい文章なので老若男女に人気の作家さんだと思います。

私も東野作品は大好きで何冊も読破しています❤︎

以下のようなシリーズものは特に人気で、ドラマや映画で映像化されている作品が多いです。

  • ガリレオシリーズ
  • 加賀恭一郎シリーズ
  • マスカレードシリーズ

上記のようなシリーズもの以外に、以下のようにノンシリーズものも多く執筆しています。

  • 『白夜行』
  • 『幻夜』
  • 『手紙』
  • 『秘密』

今回ご紹介する『白鳥とコウモリ』はノンシリーズなので、シリーズを気にせず読めますよ。

『白鳥とコウモリ』の概要

『白鳥とコウモリ』の概要は以下の通りです。

タイトル白鳥とコウモリ
著者東野圭吾
ページ数522ページ
出版社幻冬舎
ジャンルミステリー
単行本発売日2021年4月5日
文庫発売日2024年4月3日

『白鳥とコウモリ』は、東野圭吾さんの作家生活35年記念作品として2021年4月に発表された作品です。

522ページの大長篇で、読み応えのある骨太ミステリーです。

私は単行本発売の際に購入して読みましたが、分厚くて読む手が痛くなることもしばしば。

長篇ミステリーあるあるです(^_^;)

文庫本では上下巻に分けて読めるので読みやすいこと間違いなしですね!

『白鳥とコウモリ』のあらすじ

『白鳥とコウモリ』のあらすじ

2017年11月、港区海岸に停められた車の中で腹部を刺された男性の遺体が発見されます。

被害者は青山通り近くに法律事務所を構える弁護士の白石健介だと判明しました。

刑事の五代が生前の白石の人柄を職場や知人の人に聞き込みをすると、「本当にいい人で、恨みを買う人ではない」と評判の人物の模様。

一方、白石が亡くなる直前に弁護士事務所に「クラキ」いう人物から電話があったことが分かります。

「クラキ」とは愛知に住んでいる倉木達郎という人物だと分かり、五代は倉木に事情聴取をしながら疑い始めます。

そんななか、倉木は「私が白石を殺害しました」と、急に自白を始めたのです。

腑に落ちない五代はさらに事件を調べていくと、1984年に東岡崎駅前で起きた金融業舎殺人事件と何らかの繋がりがあるのではないかと気付きはじめます。

2017年の東京と、1984年の愛知の関連が複雑に繋がり始めるとき、大きな真実が判明していくのです。

『白鳥とコウモリ』の登場人物

『白鳥とコウモリ』の登場人物

『白鳥とコウモリ』のおもな登場人物は以下の通りです。

白石健介・・・殺害された弁護士

倉木達郎・・・白石の殺害を自供。

白石綾子・・・白石健介の妻

白石美令・・・白石健介と綾子の娘

長井節子・・・白石法律事務所のアシスタント

倉木和真・・・倉木達郎の息子

浅羽洋子・・・小料理屋「あすなろ」の女将

浅羽織江・・・浅羽洋子の娘

五代・・・警視庁捜査一課の刑事

中町・・・警視庁所轄刑事課巡査

2017年の東京での事件と、1984年の東岡崎での事件が少しずつ繋がっていき謎が増えていきます。

ストーリーを読み進めるうちに登場人物が増えていくので、頭の中で整理していくのが少し大変でした。

『白鳥とコウモリ』を読んだ感想

『白鳥とコウモリ』を読んだ感想

東野圭吾さん作家生活35周年記念作品ということもあり、発売前から期待していた作品でしたが、期待以上の満足度でした!

個人的に東野作品の中でも『白夜行』『幻夜』『手紙』など重く暗めの作品が大好きなので、本作は特に読み応えがありました。

登場人物たちの複雑な関係と、事件の真実がわかったときは本当に切なくなりました。

東野圭吾版「罪と罰」というキャッチフレーズ通り、被害者と加害者そして罪と罰について考えさせられるストーリーです。

『白鳥とコウモリ』はいつ文庫化された?電子書籍でも読める?

『白鳥とコウモリ』はいつ文庫化された?

2024年4月3日に文庫が発売されました。

522ページもある大長編なので単行本では手が疲れてしまいますよね。

文庫は上下巻に分かれていますので、読みやすいのがオススメです。

また、2024年4月現在で電子書籍化はされていないので、やはり文庫で読むのがおすすめのようです。

『白鳥とコウモリ』のドラマ化や映画化はある?

『白鳥とコウモリ』のドラマ化や映画化はある?

東野圭吾さんの作品は、ほとんどの作品が映像化されています。

原作を読んだことがなくても、ドラマや映画で作品名を知っている人も多いのではないでしょうか。

『白鳥とコウモリ』もすでにファンの間で映像化が期待されています。

ただ、2024年4月現在で、まだ映像化の情報はないようですね。

映像化したらキャストはどうなるのかな?と想像だけで楽しもうと思います♪

『白鳥とコウモリ』がおすすめな人は?

『白鳥とコウモリ』がおすすめな人は?

『白鳥とコウモリ』は以下のような人におすすめです。

重厚感のあるミステリー小説が好きな人

東野圭吾さんの『白夜行』『手紙』が好きな人

東野圭吾さんのノンシリーズものが読みたい人

重厚感のある長篇ミステリーが好きな人に、特におすすめです!

読み応えのあるミステリー『白鳥とコウモリ』は文庫で楽しもう!

今回は、東野圭吾さんの『白鳥とコウモリ』のあらすじや感想を簡単にご紹介しました。

東野圭吾さんの古い作品を何冊も愛読してきましたが、本作のような重めのノンシリーズ作品は大好きだなと改めて感じました。

今回、文庫化されたことによってより手に取りやすくなりましたよね。

東野圭吾さんの長篇ミステリー、ぜひ読んで楽しんでみて下さいね!

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