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イヤミスとはどんな意味?イヤミスの女王作家さんやおすすめのイヤミス小説をご紹介!

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よく聞くイヤミス小説って、どんなジャンルの小説?

そもそもイヤミスって、どんな意味なんだろう?

そんな疑問を感じている人のために、イヤミスの意味や、イヤミスを得意とする作家さん、おすすめのイヤミス小説をご紹介します!

イヤミスとはその名前の通りで、なんだかイヤ〜な感じがするミステリーのことです。

イヤミス小説は、人間の嫌な部分や黒い部分を剥き出しにする作風が特徴的です。

そのため、現実にもあり得そうなストーリーが多く、非現実的な本格ミステリーや推理小説よりもむしろ人間の怖さを感じる恐ろしさがあります。

実はイヤミスは苦手な人も多く、万人ウケするジャンルとは言い切れません。

そんな小説、読みたくないと思ったそこのあなた!!

反対に、イヤミスの世界にハマって好きになってしまうと抜け出せない沼に陥ってしまいますよ❤︎

なにを隠そう、私もイヤミスが大大大好きな読者の1人です!

今回は、イヤミスの女王と呼ばれる有名な作家さんや、おすすめのイヤミス小説を何冊かご紹介します。

最近は実写化している作品も多いので、イヤミスのドラマや映画を観れる配信サービスもご紹介しますよ。

少しでも参考になれば嬉しいです♩

イヤミスってどんな意味?

冒頭でもご紹介しましたが、イヤミスとは、なんだかイヤ〜な感じがするミステリーのことです。

例えば、一般的な本格ミステリーや推理小説の流れは以下のような感じですよね。

事件が発生→推理→事件解決→犯人捕まって動機も分かってスッキリ!

イヤミスの場合は、ちょっと違います。

現実にもありそうな日常が描かれる→なんか静かに不穏な出来事が起こり始める→実は身近な人間が陰険な嫌がらせしてたりする→実は主人公も性格悪くて嫌な奴だったりもする→結末もスッキリしないことも多い→読後感は結構最悪

本当に終始ひたすらイヤ〜な感じが続きます。

ただ、「イヤ」が前置きされているだけで、もちろんミステリー小説として成り立っていますし完成度の高い面白いイヤミス小説はたくさんあります!

いかがでしょう?これがイヤミスの魅力です。笑

イヤミスが好きになる心理とは?

イヤミスは特に女性に人気の傾向があると思います。

理由はやはり、女性特有のモヤっとした感情が日常生活に溢れているからなのではないでしょうか。

  • マウント
  • 見栄の張り合い
  • 嫉妬

仕事でもプライベートでも、イヤな出来事はたくさんありますよね。

イヤミスの世界の登場人物たちは、実在するようなイヤ〜な人間がたくさん出てくるので「こういう奴、いるいる!」と面白くなってきてハマってしまう心理が関係しているのだと思っています。

イヤミスの女王と呼ばれる作家さんとは?

イヤミスを書いている作家さんはやはり女性が多く、その中でも「イヤミスの女王」とまで呼ばれる作家さんがいます。

イヤミス小説を得意としている作家さんと、おすすめの作品を3冊ずつご紹介していきます!

湊かなえ

イヤミス小説と言えば湊かなえさんは、外せません!

ほとんどの小説がドラマ化や映画化されているため、原作を読んだことのない人でもタイトルやストーリーを知っている人も多いかもしれません。

人間の醜い部分をこれでもかと描き出すのが本当に上手な作家さんで、おすすめのイヤミス作品がたくさんあります。

『告白』

『告白』は、湊かなえさんのデビュー作にして衝撃的な作品です。

教師をしている主人公の娘は、事故死と断定され亡くなってしまいます。

事故を不審に思った主人公は自分が担任を持つクラスの生徒達の中に犯人がいると犯人探しを始めていくストーリーです。

『贖罪』

15年前、静かな田舎町で5人の少女達が遊んでいると、その中の1人の少女が殺害されてしまいます。

他の4人は何故か犯人の顔を思い出せずにいました。

そんななか、亡くなった少女の母親は少女達に「あなた達を絶対に許さない」と告げたのでした。

辛く重い出来事を抱えたまま大人になった少女達の人生を描く『贖罪』は、本当に読むのが辛く残酷なストーリーです。

『夜行観覧車』

誰もが羨むような高級住宅街で突然起きた事件を巡り、複数の家族が崩壊していくストーリーです。

「隣の芝は青く見える」という言葉通り、完璧で幸せそうに見えても他人のことなんて何もわからないということを実感させられる作品です。

湊かなえさんのおすすめ小説については、以下の記事でもご紹介していますので合わせてチェックしてみて下さいね!

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イヤミスの女王・湊かなえの魅力とは?オススメ作品5選をご紹介

イヤミスという言葉は、読書好きであれば、一度は聞いたことがあるないでしょうか。 イヤミスを簡単に言うと、読んだあとにイヤ〜な気持ちになるミステリーのこと。 名前のそのままの通りですよね。 後味が悪く、 ...

真梨幸子

湊かなえさんの暗く重厚感ある文章に比べて、真梨幸子さんはブラックユーモア強めのタッチが特徴です。

エログロ要素が強い作品も多く、強烈なキャラクターが登場するのも魅力です。

登場人物が多く混乱する作品も多いですが、どんでん返しが楽しめる完成度の高さが素晴らしいです。

怖くて気持ち悪いのに何故か笑ってしまうストーリーが多くて大好きです。

『殺人鬼フジコの衝動』

一家惨殺事件の生き残りのフジコという女性が、何故か連続殺人鬼になってしまうストーリーです。

グロテスクで過激な描写が多いですが、フジコの人生が気になり読む手が止まりません。

真梨幸子さんの代表作なので必読です!

『イヤミス短編集』

真梨幸子さんのイヤミスが短編で楽しめる作品です。

イヤミス初心者にもオススメです。

沼田まほかる

沼田まほかるさんは、恋愛要素が強めのイヤミスが多いような傾向があります。

言葉遣いや描写が過激な作品も多いです。

『彼女がその名を知らない鳥たち』

8年前に別れた男が忘れられないまま、15歳年上の男と暮らす主人公。

主人公と、不潔で下品な男との自堕落な生活の描写には暗くなりますが、世界観にどっぷりハマる作品です。

『ユリゴコロ』

実家の父の書斎で「ユリゴコロ」と書かれたノートを見つけた主人公は、その恐ろしい内容に衝撃を受けます。

イヤミスよりもホラー要素強めで、結構ゾワゾワしてしまう作品です。

秋吉理香子

秋吉理香子さんは、女性同士のドロドロを描くのが本当に上手な作家さんです。

『暗黒女子』

映画化もされて話題になった作品です。

『絶対正義』

いつでも礼儀正しく、決して罪を犯さない正義モンスターの範子という女性を巡り、4人の女性達が翻弄されていくストーリーです。

女同士のドロドロ感はもちろん、ラストの衝撃が最高の作品です!

『婚活中毒』

「婚活」がテーマのイヤミス短編が収録されており、どのお話も面白いです。

婚活中の人は、ちょっと怖くなるかもしれない作品です。

おすすめのイヤミス小説

ここまでは、「イヤミスの女王」として有名な作家さんの作品をご紹介してきました。

続いては、その他の作家さんのおすすめのイヤミス小説をご紹介していきます。

個人的にイヤミス初心者から、上級者まで厳選してみました!

イヤミス初心者にもおすすめのイヤミス小説

イヤミスを全く読んだことがない!という人におすすめしたい作品をご紹介します。

『あなたの不幸は蜜の味』辻村深月・小池真理子・沼田まほかる・新津きよみ・乃南アサ・宮部みゆき

6人の作家さんによるアンソロジーで、6編のイヤミスが収録されています。

イヤミス初心者の人も、読みやすいのでおすすめです。

『汚れた手をそこで拭かない』芦沢央

芦沢央さんのゾワゾワとする短編集です。

イヤミス中級者にオススメのイヤミス小説

イヤミス小説って面白い!と感じたら、読んでみて欲しい小説をご紹介します。

『鬼畜の家』深木章子

『愚行録』貫井徳郎

貫井徳郎さんは、男性作家さんなのに女性の心理描写が上手で魅力的な作家さんです。

本作はミステリー要素が強く、結末には衝撃を受けました!

イヤミス上級者向けの危険なイヤミス小説

イヤミスを読み慣れている人や、軽めのイヤミスでは物足りなくなってしまった人にオススメの小説です。

『グロテスク』桐野夏生

桐野夏生さんは、イヤミスというより重厚感のある作品をいくつも書いています。

『グロテスク』は東電OL殺人事件をモチーフにされた作品で、上下巻の長編です。

女子校のヒエラルキーの残酷さにゾワゾワしてしまいます。

桐野夏生さんのおすすめ小説は以下の記事でもご紹介しています。

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『代償』伊岡瞬

イヤミスというジャンルにしていいのか迷いましたが、イヤミス好きの人なら絶対ハマる作品だと思います!

ある不幸な出来事をきっかけに、遠縁の親子と暮らし始める主人公。

そこから不穏な出来事が続き始めます。

イヤミスに多い女同士ではなく、イヤ〜な男の黒い部分の描写が凄まじい作品です。

イヤミス小説は女性に特におすすめ!一度ハマると抜け出せない

今回は、イヤミス小説の特徴やおすすめの小説をご紹介しました。

一般的な本格ミステリーとは違いイヤな気分になるし読後感は割と最悪です。

でも、だからこそハマってしまう魅力があるのがイヤミスなのです。

女性には特に共感できるストーリーや登場人物が多いはず。

ぜひ、今回ご紹介した小説からでも読んでみて下さいね!

原作はもちろん、映像化している作品も多いので合わせてチェックしてみて下さいね!

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