
こんにちは!ももです♡
今回はミステリーの王道「十角館の殺人」をご紹介します。
孤島、謎の館、ミステリ研究会、連続殺人・・
ミステリーの要素が盛りだくさんの作品で、名作中の名作です。
作品情報
タイトル | 十角館の殺人 |
作者 | 綾辻行人 |
刊行日 | 1987年9月 |
出版社 | 講談社 |
ページ数 | 453ページ |
あらすじ
十角形の奇妙な館が建つ孤島・角島を大学ミステリ研究会の7人が訪れます。
館を建てた建築家・中村青司は半年前に炎上した青屋敷と呼ばれる建物で焼死したというのです。
十角形の奇妙な館が建つ孤島・角島を大学ミステリ研究会の7人が訪れます。
やがて、学生たちを襲う連続殺人。

この事件には驚愕の結末が待ち受けていたのです!
海外ミステリ作家の名前で呼び合うメンバーたち
ミステリ研究会には海外ミステリ作家の名前で呼び合う慣習があり、
エラリィ、ポウ、カー、ルルウ、ヴァン、アガサ、オルツィとそれぞれにニックネームが付いているのです。
ミステリ研究会というだけあって、なかなかマニアックな慣習ですよね。
生粋のミステリファンならワクワクしてしまうのではないでしょうか。
作中でもニックネームで呼び合うので最初は少し混乱するかもしれませんが面白いですよ。
島と本土
この作品の面白いところは、学生たちが訪れている「島」のパートと、元ミステリ研究会の江南孝明による視点で主に描かれる「本土」のパートが交互に進む形になっているところです。
実は、「島」「本土」に共通するのは、館の建築家である中村青司という人物なのです。
お前たちが殺した千織は、私の娘だった。
と書かれた手紙が、江南孝明の自宅の郵便受けに入っていたのです。
差出人の名前は、なんと中村青司!
江南孝明は手紙に書かれた千織という名前が1年以上前にミステリ研究会の新年会でアルコール中毒で死亡した中村千織のことなのでは?と思い、
独自に手紙の送り主のことについて調べ始めるのです。
ミステリ研究会のメンバーが孤島に合宿に行っていること、さらにその十角館は中村青司が建築した館なのだと知った江南は、もう胸騒ぎが止まりません!
中村青司について調べていくなか、偶然知り合った島田潔という男も今回の件に興味を持ち、江南は島田と共に真相を探っていくことになります。
次々と起こる連続殺人
そんななか、「島」の十角館では学生たちがひとり、またひとりと容赦無く殺害されていきます。
次の展開が気になって、ページをめくる手は止まらなくなります。
「そして誰もいなくなった」へのオマージュ
本作は、アガサ・クリスティーの「そして誰もいなくなった」へのオマージュとなっています。
タイトルだけでも聞いたことがある人がほとんどだと思います。

「そして誰もいなくなった」を読んでから本作を読むと、より一層楽しめますよ♪
館シリーズ
今回ご紹介した「十角館の殺人」は綾辻行人さんの大人気シリーズ「館シリーズ」の第1作目であります!
今回登場した中村青司という建築家が各地に建てた風変わりな「館」では、なぜか次々と惨劇が起きてしまうのです。
その様々な「館」で起こるミステリーの謎解きをスリリングに楽しめる大人気のシリーズなのです。
衝撃的な結末や大掛かりな仕掛けも毎回話題になっています。
館シリーズのタイトルを順番にご紹介しておきます。
- 「十角館の殺人」
- 「水車館の殺人」
- 「迷路館の殺人」
- 「人形館の殺人」
- 「時計館の殺人」
- 「黒猫館の殺人」
- 「暗黒館の殺人」
- 「びっくり館の殺人」
- 「奇面館の殺人」
どの館も個性的で不思議な名前なのが面白いですよね。
内容も本当に面白いです。
絢辻さんは館シリーズは10作で完結と公言されており、現在は9作まで刊行されています。
最終巻ならぬ最終館が待ち遠しいです。
私は館シリーズ全作品読破しておりますので、今後少しずつ記事を書いていきたいと思います♪
「十角館の殺人」はこんな人にオススメ♪
ミステリー小説を初めて読む人
クローズドサークルものが好きな人
アガサ・クリスティーの「そして誰もいなくなった」が好きな人
おわりに
本作は、ミステリーの要素が盛りだくさんで、ワクワクが止まらない作品です。
初めて読んだ時は、衝撃の結末にしばし呆然とした記憶があります。
ネタバレ厳禁の作品です。
一人でも多くの方にもっとこの作品を楽しんで頂きたいと思います。

最後までお読み頂き、ありがとうございました♡