恋愛小説 書評

「自転しながら公転する」アラサー女子必見!仕事に恋にジタバタ悩む等身大の女子の日常

2022年1月27日

こんにちは。ももです♡

今回は、山本文緒さんの「自転しながら公転する」をご紹介します。

2021年の本屋大賞にノミネートされ話題になりました。

作品情報

作品名自転しながら公転する
作者山本文緒
刊行日2020年9月
出版社新潮社
ページ数478ページ

あらすじ

東京のアパレル会社で働いていた与野都は、重い更年期障害を抱える母の面倒を見るように父に言われ、茨城県牛久の実家に戻り、現在はアウトレットモールの女性向け衣料店で働いています。

32歳となり、地元の友達が恋人を作ったり結婚をしていく中で、都は将来が見えない状況で自分自身の人生にモヤモヤ悩み始めます。

結婚に仕事に焦りジタバタするアラサー女子の生活がリアルで楽しい

家では更年期障害の母を抱えていたり、職場ではセクハラに悩んだりしながら、恋愛もモヤモヤ悩んでるアラサー女子の都の姿は、とってもリアル。

同世代の女性ならば特に共感できる要素がたくさんあるのではないでしょうか。

都の周りには、様々なタイプの男性が現れます。

元ヤンで中卒の回転寿司店で働く男。

飲食店で働くベトナム人の年下の男の子。

オシャレでイケメンだけど、何だか危うい上司の男。

都の恋愛はどう発展していくのかワクワクしながら読めてとても楽しめますよ。

魅力的な女友達の存在

都には絵里、そよかという女友達がいて、この二人がまた魅力的です。

都の仕事や恋愛の悩みを親身になって聞いてくれます。

絵里とそよかの意見が分かれて討論になるくらい言い争う場面が面白いです。

ついつい遠慮して意見できなさそうなこともズバズバ指摘してくれる女友達の存在はありがたいですよね。

でも、周りの意見を聞きすぎて自分がどうしたらいいのか余計に分からなくてモヤモヤする都の様子もまた共感してしまいます。

「自転しながら公転する」はどんな人にオススメ?

恋愛小説が好きな人

アラサー世代の女性

恋愛や仕事に悩んでいる人

おわりに

地方で生きる女子が恋に仕事に全力で向き合っている様子を描く本作は、とてもリアルで女性にとっては特に楽しめる作品です。

焦る気持ちや先の見えない不安など、都の年代ならではの悩みには共感できるポイントが盛りだくさんとなっています。

舞台が都会ではない地方というところもとてもリアルに感じられる要素の一つかと思います。

恋愛小説が好きな人には楽しめること、間違いなしです!

ぜひ読んでみてくださいね。

最後までお読み頂き、ありがとうございました♡

  • この記事を書いた人

MOMOE

Webライター🖋
読書、ドラマ、映画大好きです♡
電子書籍・VODサービス紹介も発信中
Instagramでも読書記録しています

人気記事

1

当サイトは、アフィリエイト広告を含みます。 「私の親友が、私の夫と不倫していた。しかも私は、余命わずか──」 冒頭から衝撃展開。そこから始まるのは、裏切りへの復讐、そして時を超える転生劇──。韓国発の ...

2

※当サイトは、アフィリエイト広告を含みます。 「次に読むべき1冊が見つかる!」 毎年、多くのビジネスパーソンが注目する『読者が選ぶビジネス書グランプリ』。2025年は記念すべき10回目の開催で、「10 ...

3

※当記事は、アフィリエイト広告を含みます。 一般的なミステリーやサスペンスとは少し異なり、読むとなんだかイヤ〜な気分になる「イヤミス」。 結末にモヤっとしたり不快感が残ったりしてしまうのに、なぜかクセ ...

4

食と家族、日常と少しの非日常――読者の心をじんわり満たしてくれる小説家・原田ひ香さん。 この記事では、デビュー作から最新刊『月収』まで、原田ひ香さんの小説を刊行順に全作品リスト形式でご紹介します。シリ ...

5

※当サイトは、アフィリエイト広告を含みます。 湊かなえさん原作の映画・ドラマは、どれも心をえぐる展開で「イヤミス好き」に大人気。この記事では、全18作品のあらすじ・見どころ・配信状況をひと目でチェック ...

6

※当サイトは、アフィリエイト広告を含みます。 2024年11月1日、東野圭吾さんの最新作『架空犯』が発売されました。 都議会議員と元女優の夫妻が、不可解な放火殺人事件により命を落とすというセンセーショ ...

-恋愛小説, 書評