オーディブル おすすめ本まとめ

オーディブルで聴ける!おすすめの社会派ミステリー5選

ミステリー小説の中でも、社会派ミステリーというジャンルがあるのを知っていますか?

ミステリー仕立てになっているのはもちろん、動機や背景に社会問題が深く関係しているジャンルのことです。

社会派ミステリー好きの私が、自信を持っておすすめする作品です!

社会派ミステリーは読むのが難しいイメージがあるかもしれませんが、オーディブルなら聴いて読書ができるのでおすすめです。

オーディブルを30日間無料で体験をしてみる

社会派ミステリーの魅力

オーディブルで聴ける社会派ミステリー小説

『震える牛』相場英雄

『震える牛』の著者は相場英雄さんで、2012年に出版されました。

金目当ての犯行と考えられ、未解決になっていた「中野駅前居酒屋強盗事件」。

その事件に疑問を抱いた警視庁捜査一課の田川刑事は、捜査を開始します。

地道に聞き込みを続けていくうちに、事件の裏には食品偽装問題が関連していることが分かります。

食品偽装問題を隠蔽しようと企む企業や、食品偽装問題を追求続ける女性記者との駆け引きも読みどころの一つ。

当時問題になっていたBSE問題を絡めたミステリーは、かなり読み応えがあります。

相場英雄さんは、本作以外にも社会派ミステリー作品を執筆しています。

本作の田川刑事が活躍する作品はシリーズものになっていて、以下の順番で出版されています。

  • 『震える牛』
  • 『ガラパゴス』(上下)
  • 『アンダークラス』

『ガラパゴス』では非正規雇用問題を、『アンダークラス』では外国人労働者問題をテーマにしています。

なんと、3作ともオーディブルで聴けるのでぜひ聴いてみて下さい!

オーディブルで『震える牛』を聴いてみる

『犯罪者』太田愛

『犯罪者』の著者は太田愛さんで、2017年に出版されました。

著者の太田愛さんは、『ウルトラマンティガ』や『相棒』などの人気シリーズの脚本を手掛けたのち、本作『犯罪者』で小説家としてデビューしました。

脚本家の経歴を持つこともあり、『犯罪者』は読む手が止まらなくなるような面白さの小説です!

白昼の駅前広場で4人が刺殺される通り魔が発生します。

被害者の中でただ1人生き残った修司は、搬送先の病院で「逃げろ。あと10日生き延びれば助かる」と警告された直後、謎の暗殺者に襲撃されます。

その後、ひょんなことから刑事の相馬、フリーライターの鑓水と3人でタックを組み事件を追うことになっていくのです。

この3人のタックが面白くてカッコ良くて最高なんです!

無差別殺人事件に思われた事件の裏には、実は多くの陰謀が隠されていました。

その真実が分かるまでのノンストップ・サスペンスは読み応え抜群です。

オーディブルで『犯罪者』を聴いてみる

『空飛ぶタイヤ』池井戸潤

池井戸潤といえば、半沢直樹でおなじみの有名な作家さんです。

『空飛ぶタイヤ』は大手自動車メーカーのリコール問題を題材にした社会派ミステリーです。

ある日、トレーラーが走行中にタイヤが脱輪し歩行中の母子を死亡させてしまう事故が起こります。

トレーラーを整備している赤松運送の社長・赤松は一方的に責任を押し付けられますが、自動車メーカーの車両に不備があることに気付き、独自に事故を調べ始めるのです。

実際に起きた大手自動車メーカーのリコール隠し問題をモチーフにしていると言われています。

事故で妻子を失った夫の描写は本当に気の毒で、涙が出てしまうほど感情移入してしまいます。

企業の怠慢で無関係の人が被害に遭う恐ろしさを実感する作品です。

オーディブルで『空飛ぶタイヤ』を聴いてみる

『ロスト・ケア』葉真中顕

『ロスト・ケア』の著者は葉真中顕さんで、2013年に出版されました。

本作の始まりは衝撃的です。

というのも、3年間で43人を殺害したという男に死刑の判決が下る法廷のシーンから始まるのです。

男は、なぜそんなに多くの人々を殺めたのか、遡り明らかになっていきます。

注視するべきは、殺害した43人のうちほとんどが介護を必要とする老人だったこと。

本作は、現代の日本の社会問題でもある高齢化社会を軸にした社会派ミステリーです。

介護保険のシステムやオレオレ詐欺のなどの介護ビジネスについてもリアルに描かれ、かなり考えさせられました。

介護問題というと少しデリケートな問題ですが、ミステリー要素が加わることで読み応えがあり学びに繋がる作品でした。

葉真中顕さんは、本作以外にも貧困問題をテーマにした社会派ミステリーを多く出版されています。

オーディブルで『ロスト・ケア』を聴いてみる

『悪い夏』染井為人

『悪い夏』著者は染井為人さんで、2017年に出版されました。

主人公である26歳の守は地方都市の社会福祉事務所で生活保護受給者の元を回るケースワーカーとして働いています。

守は、受給に関するある脅迫事件の存在を知ってしまい、予想外の出来事に巻き込まれてしまうのです。

生活保護は様々な事情で生活に苦しい人のための制度ですが、本作には不正に生活保護を受給しているずるい人たちがたくさん出てきます。

本当に苦しくて制度を利用したいと考えている人の苦しみも分かるし、ケースワーカーの人たちの大変さも分かりました。

今の日本でも生活保護制度に関しては大きな問題となっているので、現実にも起きていることのように感じました。

オーディブルで『悪い夏』を聴いてみる

『火車』宮部みゆき

『火車』の著者は宮部みゆきさんで、1992年に出版されました。

『模倣犯』『理由』など名作を多く執筆している日本を代表するミステリー作家です。

『火車』では消費者金融をテーマにしており、カード破産や多重債務に翻弄される人々の模様が描かれています。

休職中の刑事・本間は遠縁の知人男性に頼まれて、婚約者である関根彰子の行方を探すことになります。

実は、関根彰子は自己破産を経験している事実が分かり、その後失踪していたことが分かったのでした。

オーディブルで『火車』を聴いてみる

『小説帝銀事件』松本清張

『小説帝銀事件』は、松本清張により1959年に出版されました。

松本清張は1909年、福岡県小倉市(現・北九州市小倉北区)生まれで1992年に亡くなりましたが、現在も彼の作品は愛され続けています。

松本清張の作品の多くは社会派推理小説で、戦後の日本の闇を背景にした作品を数多く執筆している昭和を代表する唯一無二の作家です。

『小説帝銀事件』も、実際に起きた帝銀事件から着想を得て、松本清張がフィクションの形で小説にした作品です。

『帝銀事件』は昭和23年に帝国銀行椎名町支店で実際に起きた事件で、未解決事件と言われています。

昭和23年に帝国銀行椎名町支店に「近くで集団下痢が発生したので予防薬を飲んで欲しい」と、銀行員たち12人に液体を飲ませました。

その液体には青酸カリが混入されており、液体を飲んだ12人は死亡し、犯人によって現金が強奪されたという事件です。

画家の平沢が逮捕されていますが、獄中死しています。

平沢氏の逮捕に疑問を抱いた松本清張は事件を追及し執筆に至ったのです。

以下の記事でも、オーディブルで聴ける松本清張作品について詳しくご紹介しています。

オーディブルで『小説帝銀事件』を聴いてみる

社会派ミステリーを初めて読むならオーディブルもおすすめ!

今回は、オーディブルで聴ける社会派ミステリーをご紹介しました。

社会派ミステリーは、少し難しいというイメージが強いかもしれませんが、オーディブルなら気軽に聞くことができます。

無料体験期間中なら、いつでも解約可能です。

ぜひ、チェックして体験してみて下さいね!

オーディブルを30日間無料で体験をしてみる

-オーディブル, おすすめ本まとめ