
こんにちは。ももです🍑
今回は桐野夏生さんの「OUT」をご紹介します。
パート仲間の女性たちが次々と犯罪に巻き込まれていく物語です。
『OUT』は、1998年に日本推理作家協会賞を受賞し、2004年には日本人作家として初めて、アメリカのミステリー賞「エドガー賞」の長編賞の候補になった作品です。
作品情報
| タイトル | OUT |
| 作者 | 桐野夏生 |
| 刊行日 | 1997年7月 |
| 出版社 | 講談社 |
| 文庫 | 講談社文庫(上・下)/2002年6月 |
リアルな描写が含まれます。苦手な方はご注意ください。
あらすじ
深夜の工場で働く4人の女たちは、それぞれの胸の内に得体の知れない不安と失望を抱えていました。
「こんな暮らしから抜け出したい」そう心中で叫ぶ彼女たちの生活を外へと導いたのは、思いもよらぬ事件だったのです。
深夜の弁当工場で働く女たち
主要な登場人物は深夜の工場で働く主婦4人。
雅子は、冷静沈着で仕事もできるけれど夫とは家庭内別居状態。高校生の息子ともろくな会話などなく虚しい生活。
弥生は、1番若くて美人だけれど、夫のDVに怯えながら幼子2人を育てています。
邦子は、見栄っ張りの派手好き、ブランド好きで借金まみれの生活。内縁の夫と同居中。
ヨシエは1番年上で頼りにされているけれど、夫とは死別。姑の在宅介護とわがままな娘に悩まされています。
それぞれ自身や家庭に深い悩みを抱えて生活している女たち。
この女性たちの環境だけでとてもリアルですし、暗い雰囲気が漂ってきますよね。
犯罪に手を染めていく女たち
そんなある日、弥生は夫のDVに耐えかねて突発的に夫を殺害してしまいます。
動転した弥生は雅子を頼ると、なんと雅子は死体の始末をしようと提案。死体をバラバラにしてゴミにして処分しようと決めます。
いよいよ怖くなってきましたね。。
死体をバラバラにする描写は、なかなかグロテスクなので苦手な方はご注意ください。
犯罪が、また新たな犯罪を生んでいく
ある不手際のせいで遺体の一部が公園のゴミ箱から発見されてしまい、刑事が事件を調べ始めてそこから4人は少しずつ追い込まれていきます。
さらに、弥生の夫が生前出入りしていたカジノ店の男が疑念を抱き、4人に近づいていき、思いもよらぬ犯罪にまた巻き込まれていってしまうのです。
そんな中でも、雅子はいつでも冷静で機転をきかせ、常にリーダーシップを図るところがめちゃくちゃカッコイイのです。
4人のキャラクターが際立つのも面白いところですね。
何が女たちを結束させたのか
どうして彼女たちは、これほどまでに結束することができたのか。
その女性たちの心理を読み解いていくことが面白さの一つでもあります。
日常生活で不満を抱えすぎると、人間何をするかわからないと怖くなりますし、学ぶことが沢山ある作品です。
この作品はこんな人にオススメ
ミステリー小説が好きな人
毎日の生活や人生になんとなく不安を抱えている人
おわりに
本作は陰鬱な雰囲気を漂わせながら、ハラハラする展開に読む手が止まりません。
主婦たちの抱える行き場のない不安や不満。
女性には特に共感していただけるようなポイントが多いかと思います。
実は、桐野夏生さんは私が1番愛する作家さんでもあります♡
好きな作品は他にもいくつもありますが、まずは桐野さんの代表作を今回はご紹介しました。
今後も桐野さんの作品をたくさんご紹介していきたいと思います。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
桐野夏生さんのような、読んだあとに心がざわつく物語(イヤミス)が好きな人は、イヤミス映画・ドラマのおすすめもどうぞ。