食と家族、日常と少しの非日常――読者の心をじんわり満たしてくれる小説家・原田ひ香さん。
この記事では、デビュー作から最新刊『月収』まで、原田ひ香さんの小説を刊行順に全作品リスト形式でご紹介します。シリーズ情報や文庫化・改題情報、電子書籍の取り扱い状況もチェックできますよ。
「原田ひ香ってどんな本があるの?」
「次に読む1冊を探したい」
そんな方にぴったりの記事です。
まずは作品を一覧で確認して、気になるタイトルから読書の旅をはじめてみてください。
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こちらの記事では、原田ひ香さんの全作品を最新の刊行順にご紹介しています。新作情報や文庫化情報なども随時更新していきますので、チェックしてみてくださいね🌼
原田ひ香作品の特徴や魅力とは?

原田ひ香(はらだ ひか)さんは、日本の作家で、心温まる人間ドラマやユーモア、社会問題を扱った作品で知られています。
彼女の作品は、日常の中に潜む感情や人々の絆を繊細に描き、読者に深い共感を呼び起こします。
特に、家族や恋愛、老後の暮らしなどのテーマを扱うことが多く、登場人物の成長や変化を丁寧に描写しています。作品には、軽やかでありながらも温かみが感じられ、読後に心に残るメッセージを届けてくれる作家です。
原田ひ香の全作品リスト(刊行順)

単行本の刊行順に、デビュー作から2025年5月時点の最新作まで一気にご紹介していきます。
『はじまらないティータイム』(2008年)
「はじまらないティータイム」は、原田ひ香さんのデビュー作であり、略奪婚や不妊など複雑な事情を抱える4人の女性が、孤独と空虚を抱えながら奇妙な友情を育む物語です。
文庫化はしていませんが、電子書籍で読むことが可能です。
『東京ロンダリング』(2011年)
不倫が原因で離婚し、住む場所も無くなった主人公・内田りさ子は、「事故物件のロンダリング」という裏の仕事を始めます。
自殺や事件のあった部屋に短期滞在することでその物件の「事故歴」を浄化し、次の入居者に事故物件であることを告知不要にするというもの。
りさ子は無気力のまま東京中のワケあり物件を転々としますが、様々な人々との出会いを通じて、りさ子自身も人生を見つめ直し前向きに歩み出す物語です。
『人生オークション』(2011年)
『人生オークション』は、就職に失敗した「私」と、不倫騒動で謹慎中の叔母・りり子が、不要品をネットオークションで売るうちに心の整理をしていく物語です。
不要なモノを手放すことで心まで軽くなる、やさしいデトックス小説♡
『母親ウエスタン』(2012年)
いつもの食堂で出会った女の名は、家族から家族へと渡り歩く謎の女・広美。彼女は何者で、なぜ家族を渡り歩くのか?
気づけば彼女は、亡き妻の代わりに子どもたちの世話を焼くようになっていたー。
『アイビー・ハウス』(2013年)
「アイビー・ハウス」は、住居費を抑えるために、2組の若い夫婦が二世帯住宅を共同購入し、共同生活を始めるという不思議なお話。
最初は4人で仲良く過ごしていたものの、ある謎の若い女性の出現で、穏やかな日々が崩れていきます・・!
『彼女の家計簿』(2014年)
疎遠だった母親から届いた古い家計簿から家族の過去をたどる、シングルマザー・里里(りり)。
妻・母・娘という三世代の女性たちが家計簿を通して家族の確執と向き合い、それぞれの人生を見つめ直していく物語です。
『ミチルさん、今日も上機嫌』(2014年)
『ミチルさん、今日も上機嫌』は、45歳バツイチ・バブル世代の崖っぷち女・ミチルが現実と向き合いながら再出発する物語。
人生の岐路に立たされたミチルさんが選ぶ道とは・・?
『三人屋』(2015年)
『三人屋』は、両親を亡くした三姉妹が朝昼晩(モーニング、うどん屋、スナック)で業態を変える飲食店「三人屋」を営む物語です。
個性豊かな常連客が集い、三姉妹それぞれの悩みも絡み合うヒューマン小説にほっこり♡
『ギリギリ』(2015年)
夫の一郎太が過労死し、寂しさを紛らわすかのように売れない脚本家の同級生・健児と再婚した瞳。
なぜか健児は前夫の母・静江と妙に仲が良いことを不審に思っていた瞳は、ある日、健児が書いた脚本の草稿を見つけて・・?
『復讐屋成海慶介の事件簿』(2015年)文庫改題『その復讐、お預かりします』
裏切られた女が出会ったのは、依頼人自身に復讐の意味を問い直させる異色の復讐屋。復讐というテーマながら、原田ひ香さんらしくユーモアと温かさに溢れた作品。
2018年に同タイトルで文庫版が刊行されていますが、2024年には『その復讐、お預かりします』と改題した新装版も登場しています。
『虫たちの家』(2016年)文庫改題『彼女たちが眠る家』
九州の孤島にあるグループホーム「虫たちの家」では、傷付いた過去を背負う女性たちがひっそりと共同生活をしていましたが、ある母娘が入居したことで、日常が崩れ始めていきます。
文庫化の際には『彼女たちが眠る家』と改題されています。
『失踪.com 東京ロンダリング』(2016年)文庫改題『事故物件、いかがですか?東京ロンダリング』
『失踪.com 東京ロンダリング』は、『東京ロンダリング』の続編ですが、物語としては独立しています。
文庫化の際に『事故物件、いかがですか?東京ロンダリング』へ改題されています。
『ラジオ・ガガガ』(2017年)
『ラジオ・ガガガ』は、その名の通りラジオを愛する人々の日常や人生を描いた連作短編集です。
音だけで心を繋ぐラジオの温もりが読後にじんわり沁みる一冊です。
『ランチ酒』(2017年)
バツイチで娘と離れて暮らす主人公・祥子は"見守り屋"という風変わりな仕事をしています。
夜勤明けの美味しいランチとお酒を楽しむ「ランチ酒」が至福の瞬間。
あたたかいドラマと美味しいご飯にお酒で、お腹も心も満たされる作品です♡
『三千円の使いかた』(2018年)
「三千円の使いかた」は、限られたお金をどう使うかをテーマにした作品です。
主人公が、たった三千円でどれだけ充実した時間を過ごせるのかを模索します。小さな幸せを見つける力強さと、それを通じて生きる力を再確認させてくれる作品です。
『DRY』(2019年)
離婚と不倫で子供と引き離され生活に困窮した主人公・藍が、男にだらしない母親とお金に執着する祖母の暮らす実家へ戻りました。
隣家の幼馴染・美代子との再会をきっかけに貧困や介護問題など犯罪に巻き込まれていく作品です。
原田ひ香さんの作の中でもダークで衝撃なストーリーで、異色の作品と言えます。
『おっぱいマンション改修争議』(2019年)/文庫改題『そのマンション、終の住処でいいですか?』
天才建築家が設計した通称『おっぱいマンション』。
マンションの改修問題をめぐる住民たちの奇妙な争いを描き、笑いながらも深く考えさせられるテーマが盛り込まれています。
文庫化の際に『そのマンション、終の住処でいいですか?』に改題しています。
『ランチ酒 おかわり日和』(2019年)
『まずはこれ食べて』(2019年)
『口福のレシピ』(2020年)
「口福のレシピ」は、食と心のつながりを描いた心温まる作品です。
料理を通じて人々の絆が深まり、愛情を伝える手段としての「食」の力を改めて感じさせてくれます。家族や友人との食事シーンを通して、人生の大切な瞬間が浮かび上がる感動的な小説です。
『一橋桐子(76)の犯罪日記』(2020年)
『三人屋 サンドの女』(2021年)
「三人屋 サンドの女」は、3人の女性が織り成す深い人間ドラマを描いた作品です。それぞれが抱える秘密や感情にフォーカスしながら、彼女たちの絆がどう変化していくのかを見守ります。人間関係の複雑さと成長を描いた感動的な小説です。
『ランチ酒 今日もまんぷく』(2021年)
『母親からの小包はなぜこんなにダサいのか』(2021年)
「母親からの小包はなぜこんなにダサいのか」は、母娘関係を描いたユーモラスで心に残る物語です。
日常的なやりとりの中に潜む母親の愛情を、時には笑いながら、時には胸が熱くなるような気持ちで描いています。母親という存在の深さを再確認させてくれます。
『古本食堂』(2022年)
「古本食堂」は、懐かしい本と温かい食事が交わる場所を舞台にした物語です。古本屋の店主が営む食堂で繰り広げられるエピソードは、心温まるもので、人生の中で出会った人々の人生模様が綴られています。読書と食事、どちらも心を豊かにしてくれる素敵な作品です。
『財布は踊る』(2022年)
「財布は踊る」は、人生の中での選択と金銭問題をテーマにした作品です。
主人公が財布の中の限られたお金をどう使うか、そしてその中でどのように幸せを見つけるかを描いています。お金にまつわるエピソードを通じて、豊かな生き方を考えさせてくれる作品です。
『老人ホテル』(2022)
「老人ホテル」は、老後の生活をテーマにした物語です。
ホテルのような施設で過ごす高齢者たちの生活を描きながら、それぞれが抱える孤独や希望を描いています。老後の問題や心情に寄り添う作品で、人生の終わりをどう生きるかに向き合わせてくれる一冊です。
『図書館のお夜食』(2023)
「図書館のお夜食」は、夜の図書館を舞台にした温かい物語です。深夜にひっそりと食事を取りながら本を楽しむ登場人物たちが、物語を通じて心温まる瞬間を共有します。本と食べ物、そして人々の繋がりが描かれた優しい作品です。
『喫茶おじさん』(2023)
「喫茶おじさん」は、ひとりひとりの個性が色濃く映し出された、喫茶店の物語です。常連客やおじさん店主との交流を通じて、登場人物たちがどう成長していくのか、心温まるエピソードが繰り広げられます。日常の中の温かい場所としての喫茶店が描かれています。
『定食屋「雑」』(2024)
「定食屋「雑」」は、仕事や生活に疲れた人々が集まる定食屋を舞台にした物語です。店主が出す料理や、常連客との交流を通じて、人生の様々な悩みや喜びが描かれています。人々の心を癒す定食屋の温かさが伝わる一冊です。
古本食堂 新装開店(2024)
「古本食堂 新装開店」は、人気シリーズの新作で、食堂と本がテーマとなっています。店主が新たな挑戦をする中で、常連客との絆がさらに深まります。食事と本を通じて、人生の変化に立ち向かう人々の姿が描かれています。
『あさ酒』(2024年)
『月収』(2025年)
「月収」は、現代社会における働く女性の姿を描いた作品です。主人公が月々の収入をどう使うか、日常生活の中でどのように幸福を見つけていくのかが描かれています。現代の働く人々に共感できる要素が盛り込まれた作品です。
「老人ホテル(文庫版)」は、老後の暮らしに関する物語の文庫版です。老人ホームで過ごす人々の悩みや希望が描かれ、生活の中でどんな人生を送りたいかについて深く考えさせてくれる一冊です。
原田ひ香さんの世界を楽しもう

原田ひ香さんの物語は、そっと寄り添ってくれるような優しさにあふれています。日々の暮らしのなかで感じるモヤモヤや、ふとしたぬくもり。そんな気持ちにぴったり寄り添ってくれる1冊が、きっとあるはずです。
気になった作品から、ゆるりと読んでみてくださいね。
おうち時間のおともに。心がふわっとほぐれる読書になりますように。
📌 最後に 📌
この記事は随時更新していますので、今後も原田ひ香さんの新作や関連情報が追加される予定です。ぜひ、定期的にチェックしてください!
次回の更新もお楽しみに♡